2022.11.28
右上眼瞼に発生した腫瘤を切除した1例
7歳のミニチュア・シュナウザーのわんちゃんで、2~3ヶ月前に発見した右の上まぶたの腫瘤が大きくなってきたとのことで来院されました。
目やにもかなり出ていたので、かかりつけ医でも抗生剤の点眼薬等で治療を続けていましたが大きな改善はなかったとのことです。
上まぶたの腫瘤における治療は外科的切除や凍結療法が候補となっており、一般的には良性・悪性関わらず腫瘤が小さい早期の段階で外科的切除を行うことが推奨されています。
良性であっても発生した位置や大きさによっては腫瘤が眼に直接触れることで刺激され、出血や涙が止まらないなどの悪影響を引き起こす可能性もあります。
外科的切除を行う場合、上まぶたの1/3までが切除・整形できる基準となっています。
来院時、腫瘤の大きさは上まぶたの1/4を占めていましたので更に大きくなってしまう前に外科的切除をさせていただきました。
切除された腫瘤は病理検査の結果「マイボーム腺腫」という良性の腫瘍でした。
現在は目やにも落ち着いてきており、両校な経過を得ています。
来院時の様子です。
腫瘤が上まぶたの1/4を占めていました。
摘出した腫瘤の画像です。
外から見えていたのは腫瘤のほんの一部分で、実際には更に大きいもであったことがわかります。