不妊を目的とした手術で雌犬・猫に対する手術を避妊手術、雄犬・猫に対する手術を去勢手術といいます。
避妊・去勢手術を行っておくと、万が一の場合に望まない子供が出来なくて済む、精巣や卵巣から分泌される性ホルモンが原因で発生しやすい疾患の予防に繋がる、性ホルモンに関連した問題行動の抑制ができる可能性があるなどの意味で、一般的には推奨されています。
【メリット】
問題行動の抑制:
「吠える」「咬む」「放浪する」「尿マーキングする」などの行動は性ホルモンの影響が一部あり、問題行動の抑制効果が期待できます。しかし、問題行動には性ホルモンが関連していない場合も多く、抑制効果は個体差があります。
【病気の予防】
2回目の発情前までに手術することで乳腺腫瘍の発生率が下がることが証明されています。また、性ホルモンに関与する様々な病気の予防を期待することができます。
雌:子宮蓄膿症・子宮卵巣疾患・乳腺腫瘍など
雄:精巣腫瘍・肛門周囲腺腫・会陰ヘルニア・前立腺肥大など
【デメリット】
肥満:性ホルモンが分泌されなくなることにより身体の代謝が落ち脂肪がつきやすくなります。
【手術の時期】
適期は生後6ヶ月以降です。生後6ヶ月以上の健康な犬、猫であれば行うことができます。