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2022.04.26

十二指腸に生じた腫瘍に対して外科手術を行った症例

11歳7ヶ月のわんちゃん(柴犬)が、食欲低下や嘔吐、黒色便を主訴に当院を来院されました。

超音波検査や全身麻酔下にてCT検査を実施したところ、十二指腸に4cmの腫瘤が認められました。
今後腫瘤が破裂し重篤な腹膜炎を起こすリスクがありましたので、早急に手術を実施しました。

腫瘤は他消化管と一部癒着しており、また膵臓にも近く慎重な摘出が必要でした。
術後は嘔吐や黒色便といった消化器症状もなくなり、元気食欲ともに良好な状態を維持しています。


 

十二指腸に4×3cmの腫瘤が認められました。

十二指腸の腫瘤本体です。

腫瘤と消化管が一部癒着していました。

腫瘤と膵臓がすぐ近くにあります。
膵臓を傷つけてしまうと消化酵素が腹腔内に漏れてしまい重度の腹膜炎を起こすリスクがあるので、慎重な操作が必要とされました。

腫瘤から十分な距離をとって消化管を切除しています。

切除した消化管の端同士を縫合しました。
術後は縫合部が開くこともなく順調な様子です。

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