整形疾患
前十字靭帯断裂に対してTPLO手術を行った症例
8歳のスタンダードプードルのワンちゃんで、運動中に後ろ足を痛めてしまい、前十字靭帯断裂と診断された症例です。
前十字靭帯断裂に対して、TPLO手術による治療を行いました。
TPLO法とは、「脛骨高平部水平骨切り術」と呼ばれる、前十字靭帯断裂の際に実施される、膝関節の安定を目的とした手術です。
TPLO法は術後の経過についても安定していることが多くの発表から裏付けられており、現に世界中で多く実施されています。
手術には特別な器具とトレーニングが必要ですが、
・術後の機能回復がより良好であること
・手術後の骨関節炎の進行がより軽度であること
・手術後の半月板損傷の発生率が低い
などのメリットがあります。
これらのことから、近年では、犬の前十字靭帯断裂におけるもっとも有効な手術方法の1つとして考えられています。
術前の歩様です。
前十字靭帯断裂により脛骨は前方に変位して(ズレて)しまい、正しく体重を足にかけることができず跛行が生じます。
また、前十字靭帯は敏感な感覚神経を持つため小さな損傷でも強い痛みが生じます。

前十字靭帯断裂に対し、Locking compression plateを用いてTPLOを実施しました。
術後2週間での歩様です。
術前に認められた跛行は改善しており、左右均等に体重をかけて快適に歩行が出来ています。
本症例は、術後2日から患肢を使って歩くことが出来るようになりました。
術後の機能回復が良好であり、骨関節炎や半月板損傷の発生率が低いことなどが、TPLO法のメリットです。