2023.02.27
肺腫瘍およびリンパ節の外科的摘出を実施した症例
10歳のミニチュアシュナウザーの男の子です。
半月前からの咳を主訴にかかりつけ医さんを受診したところ、X線検査にて左肺に腫瘍を疑う所見が認められたので、当院を紹介受診されました。
CT検査を実施したところ左肺前葉に塊状病変を認めました。また、胸腔内リンパ節(前縦隔リンパ節および左右気管気管支リンパ節)の腫大も認めました。
オーナー様とご相談の上、腫瘤およびリンパ節の外科的摘出を実施いたしました。
腫瘤は重度に浸潤および癒着しており、電気メス等を用いて慎重に剥離し摘出しました。
手術直後はICUにて酸素化して管理しましたが、呼吸状態は安定しており翌日にはICUを離脱しました。
術後2週間の検診時には元気食欲も良好で、合併症もなく過ごしています。
塊状病変の摘出
電気メスを用いて慎重に剥離・摘出を実施しています。