消化器
紐状異物誤食による消化管閉塞に対して摘出手術を行った症例
症例は8歳11ヶ月のわんちゃんです。嘔吐、食欲廃絶とのことでかかりつけ医からの紹介で来院されました。
かかりつけ医でも確認していましたが、X線写真を撮影したところ消化管内に広範囲に紐状の異物(今回はヘアゴム)を確認しました。
各種検査を実施し、異物による腸閉塞と診断しました。
全身麻酔下にてCT検査を実施し、開腹し胃切開と小腸切開を行い異物を摘出しました。
大量のヘアゴムが詰まっており、一部では異物により消化管の構造が変形している状態でした。
早い段階で飼い主さんが気づき来院していただいたのでひどくならず手術は無事終わりました。
現在は退院し順調な経過を得ています。
わんちゃん、ねこちゃんは飼主様の見えないところでいろいろなものに興味を持ち口に入れて飲み込んでしまうことがあります。
ここ最近も異物を誤食してしまう子が多く来院されます。
異変があればすぐに来院を心がけましょう。

アコーディオン状になっていたり腸の中に腸が入り込んで(腸重積)いました。