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予防と健康管理

予防の大切さ

ワンちゃん、ネコちゃんとの健やかな生活のために、各種予防を行うことは、とても大切なことです。
現代は予防医学の発達により、多くの病気を未然に防ぐことができるようになっています。ただ、それぞれの適正時期や予防方法など選択肢が多くなっております。
予防接種・ワクチン接種のことでご不明な点などございましたら、お気軽にご相談ください。

ワクチン接種

犬や猫がかかる伝染病の多くは、環境または他の犬や猫との接触によって感染し、死亡率の高い危険な病気もたくさんあります。その中にはワクチン接種によって防ぐことができる病気もあるため、しっかり予防していきましょう。
一般的なワクチンとしては一度でいくつかの病気を予防できるよう混ぜ合わせてある混合ワクチンが主流です。
また犬では狂犬病ワクチンの接種が法律で定められています。

手術前の注意点

  • 妊娠している犬や猫には接種しないでください。
  • 健康でなければ接種できません。接種の前に必ず獣医師の検診を受けてください。
  • 接種後しばらくは様子を見てください。普段と違う様子が見られたら、ご連絡ください。
  • 接種の当日は安静にし、接種後2~3日は激しい運動やシャンプーは控えてください。
  • ワクチン接種後、効果が出るまでに2~3週間ほどかかります。他の動物との接触はなるべく避けてください。初回接種の場合は、1回では十分な免疫ができないことがあります。

当院で取り扱っている犬のワクチン

狂犬病ワクチン
狂犬病はウイルスの感染による非常に恐ろしい病気で、犬以外の哺乳類にも全般的に感染します。いわゆる人畜共通感染症で、犬や人が発症すると100%の死亡率といわれています。万が一の日本での発生・蔓延を防ぐために生後90日令以降の犬は狂犬病ワクチンを接種し市へ登録する事が法律で義務付けられています。その後は1年に1回追加接種を行っていきます。
5種混合ワクチン
任意のワクチンですが、死亡率の高い病気や後遺症の残る病気がありますので、年に1回の追加接種が望ましいです。初年度はワクチン接種の時期や種類によって接種回数が異なります。
老齢、ワクチンアレルギーのある犬に関しては、抗アレルギー薬の投与、抗体価を測定して十分な抗体価を獲得していればその年のワクチンを見合わせる、または他のワクチンに切り替えるなどの対処が可能です。
犬のジステンパー・犬伝染性肝炎・犬アデノウイルス(2型)感染症・犬パラインフルエンザウイルス感染症・犬パルボウイルス感染症の予防をすることが出来ます。
10種混合ワクチン
5種混合ワクチンと同様、任意のワクチンです。
こちらは、犬のジステンパー・犬伝染性肝炎・犬アデノウイルス(2型)感染症・犬パラインフルエンザウイルス感染症・犬パルボウイルス感染症・犬コロナウイルス感染症・犬のレプトスピラ病の予防をすることが出来ます。

当院で取り扱っている猫のワクチン

3種混合ワクチン
混合ワクチンは伝染病を予防するために行う任意での予防接種となります。
猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎血球減少症の予防をすることが出来ます。
5種混合ワクチン
任意のワクチンですが、死亡率の高い病気や後遺症の残る病気がありますので、年に1回の追加接種が望ましいです。初年度はワクチン接種の時期や種類によって接種回数が異なります。
老齢、ワクチンアレルギーのある犬に関しては、抗アレルギー薬の投与、抗体価を測定して十分な抗体価を獲得していればその年のワクチンを見合わせる、または他のワクチンに切り替えるなどの対処が可能です。
猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症、猫白血病ウイルス感染症、クラミドフィラフェリス感染症の予防をすることが出来ます。

フィラリア予防

蚊が媒介するフィラリアという寄生虫が犬や猫の心臓に寄生して起こる病気で、寄生すると血液の流れが悪くなり身体に様々な障害を起こします。放置すると死に至る場合もある恐ろしい病気です。
フィラリアという虫を体内に持っている蚊が犬や猫を吸血すると、そこから犬の体内にフィラリアが入り込み感染します。感染すると体内を通って心臓に入りそこに寄生します。心臓に寄生することで血液の流れが悪くなり、様々な障害を起こします。
症状としては元気がない、食欲がない、お腹が膨らんできた、呼吸が苦しそう、尿が赤くなるなどがみられますが、かなり重症になってからです。感染初期は症状がほとんど出ないので注意が必要です。

予防方法

予防薬を飲むことで感染を防ぐことができます。
予防薬を飲む前に血液検査をして、感染がないかどうかをチェックします。
感染がなければ、5月(蚊の多い地域では4月)~12月の間、1ヶ月に1回薬を飲みます。
感染がある場合は、獣医師と相談しながら治療を進めていきます。

室内で飼っていても感染がないとは言えません。大切な愛犬、愛猫の健康のためにしっかり予防していきましょう!

ノミ・ダニ予防

ノミ・ダニとは犬や猫に寄生する外部寄生虫です。栄養源は動物の血液で、人にも寄生するので注意が必要です。
ノミは室内、室外どちらの環境でも生息できます。室外では主に梅雨の前後から活発に発生し繁殖し始めますが、暖房などにより暖かな環境がととのった室内では1年中生息しています。
一方マダニは春から夏にかけて成ダニの活動が活発になりますが、秋から冬は幼ダニや若ダニが増えます。
郊外の山や森の草むらや、広い公園や河川敷の草むらなどに住み潜み、そばを通りかかった犬や猫に飛び移れる機会を狙っています。動物の体温、振動、二酸化炭素などを感知し、動物の体表に寄生します。
特に耳や胸部、内股、お尻の周りなど毛の少ないところを好みます。
ノミ・ダニに噛まれると、犬や猫は皮膚炎や貧血、栄養障害などの病気を引きおこします。
またノミ・ダニが運ぶ病原体が人に様々な感染症を引き起こし、場合によっては命に関わる危険もあります。

予防方法

ノミ・ダニは寄生した段階ですでに犬や猫の体内に病原体が入り込んでいる可能性があります。
ノミ・ダニの寄生、健康被害から愛犬、愛猫をまもるためには、月に一度の駆虫薬の投与が大切です。
また近年では生活環境の快適化によって、ノミ・ダニも年間を通じて活動するようになりました。
予防も年間を通じて行うようにしましょう。

SFTSについて

厚生労働省が注意喚起中!
SFTSとは重症熱性血小板減少症という病気でダニが媒介して人間に感染する病気です。
2011年に中国で初めて報告されましたが、2013年1月には海外渡航歴のないSFTSの患者(2012年秋に死亡)が国内で初めて確認されました。
それから2013年12月25日のまでの間に国内で53人の感染が確認され、そのうち21人が死亡しました。
SFTSの病原体は2011年に初めて特定された新しいウイルス(SFTSウイルス)でウイルスを保有しているダニに噛まれることによって感染します。そのため患者の多くはマダニの活発な時期である春から秋にかけて発生しています。
感染すると発熱、消化器症状(食欲の低下、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛)が多くの症例でみられます。

頭痛や筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状などを起こすこともあります。

現在、SFTSに対する有効な治療やワクチンなどはありません。マダニに噛まれないようにすることが大切です。

この原因となったマダニ(フタトゲチマダニ)は犬や猫にもよく寄生しているマダニで、全国的に分布しています。マダニの活動が活発になる春から秋のシーズンは要注意です。
しっかりと予防してあげましょう!