腫瘍
骨腫瘍
骨の腫瘍でもっとも多い腫瘍は骨肉腫であり、大型犬の四肢にできることが多いです。
発見時に多くは顕微鏡レベルでの転移を起こしているといわれ、手術と抗癌剤での治療が推奨されます。
また関節周囲に発生した腫瘍が骨に浸潤するような症例でも断脚術などの手術が必要になる場合があります。
その他の部位に腫瘍が発生した場合、以前は手術自体ができない例がありましたが、最近では超音波吸引器を使用し、ほとんどの腫瘍を吸い取り、その後に抗癌剤を併用し、効果を出しています。
また、脊椎などに発生した腫瘍に関しては、手術が不適応の場合がほとんどですが、骨の吸収を阻害するビフォスフォネートという薬や抗癌剤を使用して治療しています。
主な症状
足に激しい痛みがあり、足を引きずったり、患部が腫れたりします。
こんな事はありませんか?
- 大型犬である
- 比較的高齢である
- 肢、特に前肢を痛がり腫れている
診断
病変部位の針生検やコア生検を行い診断します。レントゲン検査やCT検査といった画像診断はとても有効な検査です。
症例
椎体に発生した骨腫瘍のCT画像です。
