整形外科
複雑骨折
雑骨折とは骨が折れて、折れた骨の一部が皮膚を突き破り外に飛び出してしまった状態のことです。交通事故などで起こることが多い骨折です。
基本的には骨折と同様ですが、骨が皮膚の外に出るため、骨の癒合不全や感染が起こる可能性が高いです。
より慎重な術前術後のケアが必要です。
主な症状
骨折した骨の周りが腫れて、熱を持ち痛がります。
症状は骨折した場所により異なりますが、例えば、足を骨折した場合は折れた足を挙げて歩くようになったり、変形が見た目で分かることもあります。脊椎を骨折すると神経の麻痺や排便、排尿に障害が起こることがあります。
こんな事はありませんか?
- 交通事故にあった、または高所から飛び降りた
- 足が腫れて痛がっている
- 痛がる足を挙げて歩いている
- 神経的な麻痺がある
- 排尿や排便がしづらいまたは出来ない
診断
症状、レントゲン検査、CT検査によって診断します。
外傷性骨折の場合は、神経や血管、筋肉などの軟部組織に起こっている合併症を診断することが、病的骨折の場合は、骨折した原因となっている病気の診断が大切になります。
症例
写真は交通事故により骨盤と左の大腿骨が骨折した犬の写真です。
骨盤はスクリューで、大腿骨はロッキングプレートで整復しています。
現在、元気に歩けています。
