腫瘍
腸腫瘍(小腸)
腸の腫瘍は発生部位によって症状が異なる場合があります。例えば、嘔吐は十二指腸や上部消化管の腫瘍に関連していることが多く、体重減少や下痢は小腸の腫瘍でみられ、血便は直腸の腫瘍でよくおこります。外科手術(腸切除)や化学療法(リンパ腫など)を行い治療します。
腸のリンパ腫は悪性度の高いものが多いのですが、若齢のミニチュアダックスに見られる消化器型リンパ腫は他のリンパ腫と比較して抗がん剤によく反応し、長期生存をすることもあります。
主な症状
上部消化管〜小腸にかけて腫瘍が出来た場合は嘔吐や下痢がみられます。食欲がなくなったり、体重が減少することもあります。直腸にできた場合は血便が多くみられます。
腫瘍によって腸が閉塞した場合、食べ物が腸を通過できなくなるため、嘔吐が激しくなり、ぐったりとします。
こんな事はありませんか?
- 比較的高齢である
- 吐いたり下痢をすることが多い
- 痩せてきた
- 血便が続く
診断
病変部の針生検をし、細胞診断を行います。また内視鏡検査により病変部の組織を採取して細胞診断を行うことでより正確な診断を下すことができます。CT検査や内視鏡検査にて外科的治療の適応や手術範囲を判断したりもします。
症例
直腸腺癌の手術を行っている写真です。
消化管の端々吻合術という方法で、腫瘍が出来た部分の直腸を切除し、正常な部分で縫合しています。
