腫瘍
脾臓腫瘍
脾臓の腫瘍は比較的多く、高齢の大型犬で多く見られますが、どの犬種でも認められる腫瘍です。脾臓にできたしこりのうち2/3が腫瘍で、1/3が非腫瘍性病変であるといわれ、腫瘍のさらに2/3は悪性度の高い腫瘍(血管肉腫)といわれています。
脾臓の腫瘍の場合、お腹が大きくなってきたことで来院されるか、元気な子が急に動けなくなったりして、検査を行うと貧血や腹水などと同時に発見される場合が多いとされています。また他の病気で来院され偶発的に見つかることもあります。
腹水(出血による血腹)がある場合は緊急手術を行うことが多いです。
主な症状
腫瘍に特異的な症状はほとんどなく、お腹が膨らんできた、元気だったのに突然元気がなくなったなどの禀告で来院されることが多いです。腫瘍が破裂すると、お腹に血が大量に溜まったり、低血圧や貧血を起こすことによってぐったりすることがあります。
こんな事はありませんか?
- 突然元気がなくなり、ぐったりしている
- お腹がぽっこりしている
- 急に貧血になった
診断
血液検査、レントゲン検査、超音波検査、CT検査などで総合的に診断します。これらの検査で異常が見つかった場合は手術により摘出し、病理診断することによって確定診断されます。
症例
周囲の組織が癒着した脾臓腫瘍の写真です。
