循環器疾患
肥大型心筋症
心筋症の一つで、心筋が分厚くなり心臓がうまく広がることができないために、血液をうまく全身に送り出すことができなくなる病気です。遺伝性であることが多く、メインクーン、ペルシャ、ラグドール、アメリカンショートヘアなどで多くみられます。甲状腺機能亢進症という病気に関連して起こることが多く、6歳以上の猫でみられます。肥大型心筋症は血栓症や肺水腫を併発することがあるため注意が必要です。
主な症状
初期の場合はほとんど症状がありません。進行すると呼吸が速い、運動を嫌がる、呼吸しづらいなどの症状がでます。
血栓塞栓症を起こすと、後ろ足が麻痺して立てなくなることがあります。
こんな事はありませんか?
- 好発猫種である
- 呼吸が早い
- 呼吸しづらい
- 運動を嫌がる
- 突然後足を痛がり、立てなくなった
診断
身体検査、レントゲン検査、心電図検査、超音波検査で診断します。
超音波検査では肥大した心筋を確認します。
症例
写真は肥大型心筋症の患者さんの超音波画像です。
心筋が肥大しているために、左心室から全身へ血液が向かう部分で閉塞が起きています。
