整形外科
股関節脱臼
股関節脱臼とは骨盤を形成している寛骨と大腿骨頭の連結部分が外れることです。多くは交通事故や高所からの飛び降りなどで後ろ足に力がかかることによって、骨を連結している靭帯が切れて起こります。どんな犬種や年齢でも起こります。
突然後肢の跛行がおこり、非常に痛がります。
触診とレントゲン検査により診断でき、初期段階であれば麻酔下による整復を行い、それでも再脱臼するようなら手術を実施します。
当院では猫、小型犬、中型犬ではトグルピンという人工靭帯による整復術を基本とし、関節の状態により他の手術を選択しています。
主な症状
痛みが強く、突然後ろ足を挙上する、触られるのを嫌がるなどの症状がみられます。
こんな事はありませんか?
- 突然後ろ足を痛がり、挙上するようになった
- 後ろ足に強い力が加わった
診断
身体検査、レントゲン検査で診断します。
レントゲン検査では脱臼した股関節を確認することができます。
症例
左は股関節脱臼している患者さんのレントゲン写真です。向かって右側の股関節が脱臼しています。
右は、トグルピンという器具を用いて大腿骨頭靭帯再建術を実施した後の写真です。
