皮膚病
疥癬症
ヒゼンダニ(イヌセンコウヒゼンダニ・ネコショウセンコウヒゼンダニ)が寄生して起こる皮膚炎です。
非常に強い痒みが特徴です。痒みのため自分で搔き壊したり、毛をむしったりする行動がみられます。耳や肘、踵、お腹などによく症状がみられます。
ヒゼンダニは犬、猫だけでなくたぬきなどの野生動物からの感染も報告されています。また人にも感染し皮膚炎を起こすことがあります。
主な症状
強い痒みが特徴で、赤くポツポツとした発疹や黄色っぽいフケがみられます。
初期は耳、肘、踵、お腹に発症することが多いですが、進行すると全身に広がることもあります。
痒みにより毛をむしる、皮膚を掻き壊すなどの行動がみられます。
こんな事はありませんか?
- 非常に強い痒みがある
- 耳、肘、踵、お腹に皮膚病が出来ている
- 飼い主様も痒みが出た
- 最近、野良猫や狸が通るような場所を通った
診断
皮膚検査を行います。
病変部の皮膚を引っ掻いて、原因ダニを検出して診断します(皮膚掻爬検査)。
検査でダニを検出できないこともあるため、その場合は病歴や病状から診断します。
症例
写真は疥癬症に罹患した犬の皮膚の写真です。
