腫瘍
甲状腺腫瘍
喉にある甲状腺という臓器が腫瘍化したもので、腫瘍が大きくなると喉が腫れてきます。犬に多く、その約90%は悪性です。ビーグル、ゴールデンレトリーバーに発症しやすい腫瘍で、喉のしこりで来院されるケースが多いです。
腫瘍には浸潤型と非浸潤型があり、非浸潤型の場合は手術によって完全に切除できる可能性があります。大きくなるほど予後が悪いため、早期に発見し、切除することが治療の最良の方法です。
主な症状
喉にしこりが見つかったり、呼吸がしづらかったり、食事を飲み込みづらかったりすることにより気づきます。
こんな事はありませんか?
- 犬、特にビーグル、ゴールデンレトリーバーである
- 喉が大きく腫れてきた
- ご飯が食べにくそう
- 呼吸がしづらそう
診断
病変部の針生検を行い細胞診断で診断します。またCT検査が有用な検査となります。
症例
症例は甲状腺腫瘍のCT画像です。
この場合、非浸潤型で手術によって完全切除できる可能性が高いです。
