脳神経外科
環椎軸椎亜脱臼
超小型犬に多く、落下などにより第一頸椎(環椎)と第二頸椎(軸椎)の靱帯が切れるまたは伸びる、あるいは歯突起という第二頸椎(軸椎)腹側にある小さな骨の突起部が骨折することなどにより発生するといわれています。先天性のこともあり、その場合は1歳未満の若い犬でチワワ、トイプードル、ヨークシャテリア、ポメラニアンなどの小型犬で起こります。
主な症状
首を触るのを嫌がりこわばる、首を伸ばしたがり曲げるのを嫌がる、上目遣いをするなどの症状がみられます。重度になると足が麻痺したり、呼吸しづらい、排尿が出来ないや尿が漏れるなどの症状がでます。
こんな事はありませんか?
- 超小型犬である(先天性の場合)
- 若齢である(先天性の場合)
- 首を触るのを嫌がる
- 首を曲げたがらない
- 上目遣いをする
- 足が麻痺したり、歩行がおかしい
- 排尿出来ないや尿漏れがある
- 呼吸がしづらい
診断
臨床症状、神経学的検査、レントゲン検査及びCT検査を行い診断します。
症例
環椎軸椎亜脱臼を起こしている症例の3DCT画像です。
手術法には背側と腹側から行う方法があります。
