特殊外科
横隔膜ヘルニア
横隔膜ヘルニアとは腹部と胸部の臓器を分けている横隔膜という膜が破れて腹部の臓器が胸部に入ってしまう病気です。生まれつき横隔膜の一部が欠損している先天性のものと、交通事故などにより破れてしまう後天性のものがあります。
軽度の場合、症状がないこともあります。一般的には元気がない、呼吸が速い、食後に吐くなどの症状がみられます。重度の場合は、呼吸困難やショックをおこすこともあります。
治療は手術を行い、胸部に飛び出した腹部臓器を元に戻し、破れた横隔膜を縫って閉じます。呼吸困難やショックを起こしている場合は緊急手術が必要になります。手術を早く確実に行うことは勿論、手術中の麻酔管理は非常に難しく、細心の注意を払って行っております。
主な症状
症状は病気の程度により異なります。軽度であればまったく症状がないものもあります。一般的には呼吸が速い、元気がない、嘔吐をするなどの症状がみられます。重度になると舌の色が紫色になるチアノーゼやショックなどを起こすこともあります。
こんな事はありませんか?
- 元気がない
- 呼吸が速い
- 食後に吐く
- 交通事故にあった
診断
レントゲン検査、超音波検査、CT検査などを行い診断します。
レントゲン検査、CT検査で胸部に飛び出した腹部臓器を確認します。
症例
破れた横隔膜を非吸収糸で縫合している写真です。
