循環器疾患
心膜横隔膜ヘルニア
心膜横隔膜ヘルニアとは胸部と腹部を分けている横隔膜と心臓の心嚢膜の一部が先天的に欠損していて、穴が開いている、そこに腹部の臓器が入り込んでしまう病気です。犬猫の心膜奇形の中では最も多い病気です。
主な症状
症状がみられないことも多いですが、偶発的に発見されることもあります。症状が出た場合、嘔吐、食欲不振、下痢、呼吸困難、発育不良などがみられます。
こんな事はありませんか?
- 比較的若齢(4歳以下多くは1歳以下)
- 発育不良である
- 嘔吐や下痢、食欲不振がある
- 呼吸困難がある
診断
身体検査、レントゲン検査、超音波検査、CT検査などを行い診断します。
症例
写真は横隔膜に出来ているヘルニア孔です。
横隔膜に穴が開いており、お腹側から胸腔内が見えています。
非吸収糸により閉鎖し、良好な経過を辿っています。
