2022.09.23
下顎に認めた異物に対して外科的摘出を行った症例
1歳のゴールデン・レトリバーのわんちゃんで、2~3週間前に気付いた下顎のしこりが大きくなってしまったとのことで来院されました。
炎症を抑えるお薬を使用しても症状は改善が認められず、麻酔をかけてCT検査を実施した後に生検での病理検査を予定していました。
しかし切開してみると、実際はしこり内に木の破片のような異物が認められました。この異物による炎症反応でしこりが大きくなってしまったと考えられます。
異物摘出後は炎症は治まっていき、しこりも小さくなっていきました。現在はまた大きくなることはなく、今まで通りの生活ができているとのことです。
CT検査上でのしこりの画像です。1歳という若さではありますが、画像上では腫瘍性病変の可能性も否定しきれない様な状況でした。
実際に切開すると、しこり内には木の破片のような異物が認められました。