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2022.09.03

開胸下で食道腫瘍を切除した症例

犬の食道腫瘍は非常にまれな腫瘍です。
今回、胸部食道に発生した平滑筋腫を開胸下で切除(核出術)した症例をご紹介します。

症例はゴールデン・レトリバー、8歳7ヶ月齢の避妊メスです。
健康診断で偶発的に腫瘍が発見され、当院へ紹介いただきました。

開胸下で手術を行い、腫瘍を核出術(腫瘍をくり抜いて切除)により摘出しました。
術後は、胸腔ドレーンを入れて術創の離開などに注意しながら管理しました。
術後1週間で退院し、無事に術後2週目の抜糸を迎えました。

今後は、紹介病院にて再発のチェックを行って頂く予定です。

術前CT画像です。
赤丸で囲った部位が食道腫瘍です。
X線検査では一見、肺の腫瘍と間違えてしまいそうな病変です。

胸部食道腫瘍のため開胸下でアプローチしています。
写真は巨大な食道腫瘍を切除しているところです。

術後2週目のX線(ラテラル)画像です。

術後2週目のX線(VD)画像です。

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