2022.06.08
椎間板ヘルニアグレード3に対して片側椎弓切除術を行った1例
5歳のミニチュアダックスフンドのワンちゃんで、5日前から抱いた時に悲鳴をあげるようになり、2日前には両後肢の麻痺が出始めました。
検査の結果椎間板ヘルニアグレード3を疑い精密検査を行いました。
神経学的検査
両後肢に対麻痺を認めました。
排尿は出来て、神経学的検査から胸腰部脊髄傷害のグレード3と評価しました。
脊髄造影CT検査
胸椎の11番目と12番目の間に左から脊髄の圧迫病変を認めました。
治療
病変部に対する左側の片側椎弓切除術を行い、脊髄神経を圧迫していた椎間板物質を摘出しました。
4日後にはとても長く歩くことが出来るようになりました
21日後には椎間板ヘルニア発症前と同じ程度の動きが可能になりました。