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2022.05.27

甲状腺腫瘍(C細胞癌)を外科切除した症例

当院で5年前に甲状腺腫瘍の手術を行い、その後、抗がん剤や分子標的薬等の治療を続け、先月天寿を全うしたわんちゃん(ビーグル)の紹介です。
初診時、10歳8ヶ月齢で甲状腺腫瘍のセカンドオピニオンで来院されました。
右の頚部に2峰性の腫瘍(甲状腺腫瘍+内側咽頭後リンパ節の転移病巣)が認められ、周囲への浸潤が認められました(固着性)。
CT検査においては4,5mm大の複数の結節(肺転移病巣)が認められていました。
甲状腺癌は他の悪性腫瘍と比較して転移の進行は遅いと言われていますので、ご家族と相談して緩和目的の外科手術を行いました。
その後は、抗がん剤(カルボプラチン)、分子標的薬(トセラニブ)を使用しながら、経過を見ていきました。
肺転移も緩徐ながら徐々に進行していきましたが、本当に長い間よく頑張ってくれて、15歳10ヶ齢(術後、5年2ヶ月)まで元気な姿を見せてくれました。
今回、ご家族の承諾が得られましたので、同じ病気に苦しむわんちゃんたちに希望を持ってもらえるよう、ご紹介させていただきました。
ビーグルとゴールデン・レトリバーの甲状腺癌の発生は他の犬種よりも多いとされています。
早期発見出来れば、根治の可能性もありますので、時々、注意深く頚部を触ってみてくださいね。

術前CT画像です。
右頚部に2峰性の腫瘤が認めれれています(赤丸の部分)。
真ん中の画像の上の腫瘤が腫瘍下化した甲状腺で、その下の腫瘤が内側咽頭後リンパ節に転移病巣です。

術前のCT画像(胸部条件)です。
肺に複数の結節(転移)が認められました。

手術時の写真(左が頭側、右が尾側)です。
内側咽頭後リンパ節の転移病巣切除後に、甲状腺の腫瘍を切除しているところです。
術後合併症を減らすため迷走神経、反回神経を損傷しないように注意しながら腫瘍を切除していきます。

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